TIW通期予想を見直し。株価に対する見方は不変
事業買収により海外での営業基盤強化を加速
1951年パッケージ加工機械の製造販売の為に設立された佐藤竹工機械製作所を前身とする。バーコード、2次元コード、RFID(Radio Frequency Identification)等の自動認識技術を駆使し、最適なプリンタやハンドラベラーなどの機器、シール、ラベル、タグ等のサプライ製品を組合せ、導入後のサポートを含めたトータルソリューションを提供する。海外展開で苦戦していたが、2001年より欧米での販売体制再構築を実施、近年は事業買収により海外での営業基盤強化を加速している。現在、RFIDタグや医療分野などにも注力している。 2015/3期の売上構成は、メカトロ製品(プリンタやハンドラベラー等のハード)が42%、サプライ製品(プリンタ用ラベル/タグ、シール、リボン等)が58%となっている。海外売上比率は33%。主な顧客の業種が小売、FA(電機・電子、自動車・部品等の製造業)、運輸配送、医療などに分散されているものの、製造業を中心に景気動向には左右される。景気変動に対する影響の度合いの観点からは、プリンタ等のハードは比較的大きく受けやすい一方で、消耗品のサプライ製品は変動が小幅で、景気低迷期も一定の下支え効果を持っている。
アウトパフォームの見通しを維持
今期業績計画達成のハードルは高まったが、収益成長基調そのものに変化があった訳ではない。現在の株価には割安感があり、TIWでは今回も「アウトパフォーム」の見通しを据え置く。省力・安全化に繋がる自動認識関連機器の需要は世界的にも根強く、グローバル展開・シナジー発現の加速による収益拡大ペースの上ぶれに引き続き期待。
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