中期成長シナリオに変化なし。株価見通しも従来通り
1978年設立のペットボトル成形機メーカー。世界のペットボトル成形機市場での同社シェアは金額ベースで10~15%、台数ベースでNo.1(会社資料より)。1台の機械でプリフォーム成形とストレッチブロー成形を行う1(ワン)ステップ機で同社は圧倒的な強みを持つが、より市場規模の大きい2(ツー)ステップ機(2つの成形を別々の機械で行う)も手掛ける。90年日本証券業協会に株式を店頭登録、2012年東証2部、2013年東証1部に上場。ペットボトルの黎明期より蓄積したノウハウ、特許技術が強み。豊富な製品ラインアップと高い金型技術で様々な形状・材質のボトルに対応。世界120カ国に販売実績あり、アフターサービスにも注力(14/9期海外売上比率90%)。14/9期の売上構成はストレッチブロー成形機57.5%、金型25.9%、付属機器5.1%、商品その他11.5%。インド工場を有効活用し、コスト競争力を強化。より大きなボトル生産量の求められる市場に次世代機を投入し、中期的な成長持続を目指している。
「アウトパフォーム」の見通しを据え置き>
現在の株価は、今期TIW予想ROE16.3%、3月末実績PBR1.95倍という水準である。中期的な成長シナリオに変化なく、今期予想は見直されたとはいえ、増収増益は確保し過去最高の売上・利益が見込めることを踏まえると、株価は依然売られ過ぎの水準にあると考える。TIWでは今回も「アウトパフォーム」の見通しを据え置く。次世代機の世界での拡販動向、金型ビジネスの強化、インド工場の活用拡大の状況等に引き続き注目したい。
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