LEDバックライトは新規事業の立ち上がりと拡販の進捗に注目
LEDバックライトの売上急拡大により、収益貢献が加速
1951年設立された日本ミネチュアベアリングを前身とする。70年代以降同社は積極的なM&Aで事業領域を拡大したが、ノンコアにまで手を広げ過ぎた為、90年代より半導体・信販・家具販売など事業売却と財務強化を進めてきた。近年はパナソニック(6752)の情報モータ事業の譲受、ドイツの極小/小径ベアリングメーカーの買収などコア事業の強化を進めている。 外径22mm以下の小径ボールベアリング市場で世界シェア60%超を誇る。超精密加工技術や垂直統合による一貫生産体制で高品質製品を安定供給できる能力が同社の強み。 2015/3期の売上構成はボールベアリング17%、ロッドエンド・ファスナー(航空機用ベアリングで世界シェア推定50%)6%、ピボットアッセンブリー(HDD用部品)8%[以上、機械加工品31%]、HDDモータや情報モータ等のモータ31%、エレクトロデバイス(LEDバックライト等)34%、計測機器3%、その他1%[以上、電子機器69%]。ボールベアリングを中心とする機械加工品は高収益性を安定維持している。一方、採算改善が課題であった電子機器は、モータの採算向上とLEDバックライトの売上急拡大により、収益貢献が加速している。
「アウトパフォーム」の見通しを据え置き
主力のボールベアリングの外販は好調を維持し、今後はLEDバックライトの本格拡大も見込まれ、通期業績に依然上乗せ余地がある。現在の株価は今期TIW予想PER13倍程度の水準で、割安感がある。TIWでは「アウトパフォーム」の見通しを据え置く。LEDバックライトの進捗状況、買収事業のシナジー加速に引き続き注目。
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