1Qは国内病院向けが苦戦。株価の見方を変更
新興市場を含む海外での販売拡大を狙う
医理学機器等の研究・製造を目的に1951年設立。脳波計やポリグラフ(共に国内台数シェア8割前後)、心電計(国内台数シェア29%)などの生体計測機器、生体情報モニタ(国内金額シェア37%でトップ)で高い市場占有率を持つ(シェアは会社推定)。既に成熟した国内市場においては高い成長が見込めないので、システム提案の強化、急性期病院市場でのシェア拡大、診療所市場の開拓を図る一方、新興市場を含む海外での販売拡大を狙う。 2015/3期の売上構成は、生体計測機器(脳波計、心電計、ポリグラフ等)23%、生体情報モニタ33%、治療機器(除細動器、ペースメーカ、人工呼吸器等)18%、その他26%となっている。顧客市場別では、大学や官公立病院向けで強みを持つ。採算性の良い自社製品(消耗品なども含む)の販売拡大により収益性向上を目指している。
見通しを「ニュートラル」に引き下げ
今期は低調なスタートとなり、上期会社計画は引き下げられた。通期計画も達成のハードルは高まっており、今後は国内病院市場向けの回復状況を注視する必要がある。現在の株価に割安感は見られない。今後も消耗品を含む自社製品の販売拡大・海外の伸びにより、継続的に粗利率の緩やかな向上が可能との見方も変わらないが、当面は株式市場は反発材料を見出しづらい展開となる可能性がある。株価見通しを今回「ニュートラル」に1段階一旦引き下げる。
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