中国減速の影響を反映し、TIW業績予想を見直し
キャンドモータポンプ世界シェア37%の最大手
1939年鉄道保安設備の製作販売会社として設立。60年に完全無漏洩の自社製キャンドモータポンプ初号機を完成、後の同社のビジネスの柱となる。2003年米国Crane社のケミポンプ事業を買収、10年には米国Texas Process Equipment社のキャンドモータポンプ修理サービス事業を買収するなど海外でM&Aを積極化している。1999年大証2部に株式を上場、2006年には東証1部に株式を上場。 キャンドモータポンプとは有害・危険な液体を絶対外に漏らさない場面で使用されるポンプで、ケミカル用(化学プラントや冷凍機・空調機器向けなど)や半導体、電力、新幹線車両向けなどに供給。同社は同ポンプで世界シェア37%を持つ最大手。15/3期の売上構成比は、ポンプ84%、電子部品(主に三菱電機[6503]向けに自動車電装品を供給)13%、その他3%。同期の地域別売上は、日本34%、アジア・オセアニア42%、米州18%、その他6%。
投資評価は「アウトパフォーム」の見通しを据え置き
中国経済減速の影響を当初見ていた以上に受ける可能性はあるが、伸びている地域もあり、全体では会社計画を大きく下振れする懸念は少ないと考える。株価は指標面から割安感が強く、引き続き売られ過ぎと判断している。よって「アウトパフォーム」の見通しを今回も据え置く。海外を中心にエネルギー・電力、環境などのインフラ需要を背景に中期的な収益成長が期待できるとの見方は不変。