成功するため株式投資7つの習慣
どの世界でも、成功するためには秘訣があるようです。 株式投資の世界でも、成功するためには秘訣があると思います。
私たちが考える成功するための『7つの習慣』をまとめてみました。 全てを守り続けるのは難しいかもしれませんが、ご参考にしてください。
習慣1.「株価の上下」を予測するのでなく、「割安かどうか」にまず着目すること
これはバリュー投資の基本中の基礎です。 私たちが投資に確信を持てるケースは、二つの根拠が明らかな時だけです。 すなわち、
1.価値と価格にギャップがあること
2.それが修正されるストーリーがあること
私達の第一習慣は、まず、1価値と価格のギャップに着目することです。それが見えた時にはじめて、2”修正”のストーリーを思索し始めます。人は、株価上昇のストーリーを夢見て株を買います。夢をみるより、シビアな現実に目を向けるという、この地味な考え方が、一番大事と私達は考えます。
投資のための”7つの習慣”について書いてみようと思います。 これは、私たちシェアーズの投資方針 でもあります。
習慣2.意見でなく、事実に基づいて判断すること
切り口(視点)が有効であれば、事実に基づく判断の結果に裏切られることはありません。バリュー投資家が持つべき基本的な切り口(視点)は、
1.割安度(バランスシートの健全性、事業の有望性)
2.経営力(株主重視度、資本政策の上手い下手)
3.価格修正ストーリー(流動性、テーマ性など)
ぐらいです。 事実を確認する道具はそれほど多くはありません。財務諸表が情報の6割、過去10年の記事が、情報の2割を占めています。残りの2割は、インタビューなどの生情報です。
これも地味ですが、大事な習慣です。
習慣3. 結果でなく、その裏にある原因を見つめること
大事なことは株価の「上がった、下がった」という結果でなく、その理由だと思います。多くの投資家が株価を追いかけチャート分析に走る理由は簡単で、皆が知っている指標が、ただ1つ、株価という”結果”だけだからです。”結果”をいくらこねくり回しても、次につながる価値ある知見は決して得られません。
「学ぶこと」とは、究極的には、世の中の因果関係を理解することではないでしょうか。
習慣4.投資は手段であり、目的でないと知ること
いつも投資をしつづける必要はないと思います。割安でない時は投資自身を控えること。決して、手っ取り早く儲けようと思わないこと。これができないと必ず感情の落とし穴にはまる気がします。
人間誰しも手っ取り早く儲けたいと思うので、じれったい株価の推移に業を煮やし、短期の売買をしかける人も多いのではないでしょうか?税務対策のための皆の損切りの季節、あまり動かないでのんびりしようと思っています。
習慣5.すべてを知る必要はない。価値の”本質”を見抜くこと
私達は、基本的に証券市場の人間ではなく、企業の経営という側面に近いため、「企業が価値を生み出す源泉は何か?」を常に問いつづけている気がします。 いままで様々な企業を見てきて、結局、価値の源泉は、どの企業も1つか、2つしかなかった気がします。
「その会社の強みを一言で言うと・・・」は私の好きな質問でもあります。正直、習慣5は難しいです。
習慣6.直観を無視しないこと、投資を楽しむこと
出来る限りの分析をし終わった後で、最後は、直観に基づいて投資を決めることもあります。これが不思議とうまくいくことがあります。
大発見やノーベル賞のほとんどが、論理性に基づいた「昼の科学」でなく、感性(パトス)に基づく夜の科学(ナイトサイエンス)から生まれていることに通ずるものを感じます。
また、私達は気楽に投資を楽しんでいます。時には、投資したお金は元々なかったもの、と考える姿勢も大事ではないでしょうか?
習慣7.毎月最低収入の一割を証券口座に振り返ること
かの有名な『バビロンの大富豪』にも出てくる資産形成の第一習慣です。バビロンの遺跡から発掘された石片には、ある奴隷が、借金を返済し、財を成すまでの日記が刻まれていました。
その内容は、・・・ まず収入の1割を、必ず自分の手元にとって置くこと、
2割を借金の返済に充てること、
残りの7割で生活することです。
この石片に刻まれた習慣を実践した大学教授は、見事借金をすべて返済し、財を成したという内容です。
なるほど、と思わせる深い知恵の詰まった名著です。ポイントは、1割は最初からなかったものとして口座を移してしまうことです。あんがい収入の7割で生活しても困るということは少ないです。
人間は結局感情の動物なのでしょうか。
簡単な7つの習慣ですが、長期間では大きな助けとなると思います。 ぜひ、お試し下さい。