今期から来期にかけ収益の伸び悩む可能性がある
海外展開を進め、現地生産体制を確立
1969年バランシングマシン及び振動計測機器の販売代理店として設立。74年から自社ブランド品の製造販売を開始。小型モータ用からスタートし、家電分野から情報機器、後に自動車分野に対象物が拡大。88年全自動タイヤバランサーの完成によりタイヤ業界へ本格参入し、現在はタイヤ向けが売上全体の6割近くを占める。自動車(電装系モータ類から走行・駆動系部品など)や家電向けバランシングマシンの他、シャフト歪自動矯正機や電気サーボモータ式各種振動試験機なども手掛ける。2001年株式を日本証券業協会(JASDAQ)に店頭登録。 早くから海外展開を進めており、生産も日本の本社及び連結子会社の他、中国・韓国・米国の現地生産体制を確立している。主要製品のリードタイムは数ヶ月~半年程度。15/3期の海外売上比率は79%(アジア[主に中国]67%、米国10%、その他2%)。同期の売上構成は、バランシングマシン76%(内タイヤ関連66%、自動車部品8%、家電2%)、電気サーボモータ式振動試験機9%、材料試験機3%、シャフト歪自動矯正機5%、その他7%。
見通しを「アウトパフォーム」に変更
中国の中堅タイヤメーカー向けの需要には一巡感があり、今期から来期にかけトップラインは頭打ちになる可能性がある。サーボモータ式試験機の伸びで増益は確保できるとみるものの、短期的には収益の大幅上乗せは期待しづらくなってきた。TIWでは今後の見通しを「バイ」から「アウトパフォーム」へ1段階引き下げる。
15/3期業績は、売上167億円(前期比28%増)、営業利益34億円(同62%増)となり、会社計画を上回って着地。引き 続き主力のバランシングマシンが中国タイヤメーカー向けに大きく伸長し、工場稼働率も高まったことで、利益率も大きく向上した。ただ、バランシングマシンの四半期受注は減少基調で、今上期の売上は一服する可能性がある。
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