フロイント産業の事業内容について
製剤技術を生かし、顧客ニーズに即応した提案マーケティングが強み
1964年設立。造粒・コーティングなどの装置と添加剤、品質保持剤などの開発、製造、販売を行っている。 医薬品・食品などの造粒・コーティング装置を製造販売する機械部門と、薬物の放出制御や流動性改善、遮光など薬の働きを適切に発揮させる医薬品添加剤および食品品質保持剤など化成品部門を両輪とする。 医薬品製造工程で用いられるコーティング装置においては、国内シェア70%(同社推定)、グローバルでは世界3強のうちの1社である。製剤技術を生かして顧客ニーズに即応した提案マーケティングを出来る強みがある。同社グループは、同社並びにフロイント・ターボ(機械)、FREUNDVECTORCORPORATION(機械)、FREUND PHARMATEC LTD.(医薬品の剤形の開発)の4社からなる。海外展開は、同社がインドを含むアジア地区、VECTORが北米・中南米・欧州・中東・アフリカを担当。欧州はミラノにテスト・ラボを設置し、ドイツメーカーの強い同エリアで顧客開拓を推進中である。
ジェネリック関連受注が好調
(1)受注好調を持続しており、受注残高は過去最高水準にある (2)バリュエーション面での割安感が強いこと をふまえて、「買い」である、といえる。今回のターゲット株価は1,950円(前回2,000円)とする。 16/2期1Q業績(7月6日発表)は、売上高3,002百万円(前年同期比14.4%減)、営業損失24百万円(前年同期も20百万円の赤字)であった。 減収となった要因は、化成品部門においてサプリメントの受託生産が大きく減少したことによる。ただし、化成品部門のセグメント利益は、元々サプリメントが利益率が低いこと、医薬品添加剤、食品品質保持剤が堅調に推移したこと、コストダウン効果から前年水準を確保した。 機械部門は受注が好調であったものの、錠剤印刷機の検収が後ろ倒しになったことから売上増は限定的であった。受注は、主に国内のジェネリック・メーカー、受託生産メーカー向けが中心となっている模様である。
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