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ユーグレナが引き起こす、ユニークなテーマ性への期待と未来志向のビジョン

toom300(個人投資家)
2015-09-08 16:13
事業戦略や方向性について
ビジネスモデル

今回は、ユーグレナ(2931)を取り上げます。

ここは会社名が商品名でそのまま使われていたり、経営者の出雲社長は、マスメディアにもよく顔を出していますので、ご存じの方も多いのではないかと思いますが、バイオベンチャー出身の企業です。

まず、この会社の主となるビジネスモデルから見ていきたいと思います。

ヘルスケア分野

健康食品販売が主な収益源で、緑汁やクッキーなどのミドリムシを成分とした栄養補助食品では、武田薬品工業の販売網を使い、売り上げが好調で、主力分野と言えます。また、エイジングケア化粧品部門では「B.C.A.D」というブランド名で、オンラインショッピングの他にリアル店舗でも全国展開をしており、こちらも順調に売り上げを伸ばしています。

エネルギー分野

2020年のオリンピックまでに「ミドリムシで飛行機を飛ばす」と社長自らおっしゃっていますが、ひとまず現実的なところとして、いすゞ自動車と協力して燃料の一部にミドリムシオイルと称す次世代燃料を使い、現在いすゞ自動車藤沢工場へのシャトルバスを定期運行しています。 クリーンエネルギーとしての代替エネルギー分野での注目度は大きいです。 更には、米石油大手シェブロンの子会社シェブロン・ラマス・グローバルとバイオ燃料精製施設の建設で協力関係を結び、シェブロンの精製技術を活用することも決定しています。

次にテーマ性から見ていくと、まず第一にミドリムシの有効成分を使った食品を提供する”人々の健康維持”、栄養不足による”食糧難問題の解決”への取り組み、ミドリムシを成分とした”新しいクリーンエネルギーの出現”、それによる”二酸化炭素抑制への推進活動”、原油の枯渇問題解決など、将来起こり得るだろうという事柄を真に先行して行っている企業だと言えるでしょう。

若いベンチャー企業らしく夢と情熱を持ちつつも、各々の分野で強みを持つ大企業とタッグを組むことでお互いに「Win-Win」の関係を作り上げていく良いしたたかさを持っているかと思います。

上記、良いことを中心に記載してきましたが、懸案事項としてバイオ関連企業は研究開発費に莫大な資金が必要なので、資金繰りに関しては注意が必要です。 今のところ直近の財務諸表見る限り、自己資本比率は27年9月期第3四半期で88.4%と高いので今のところは問題ないでしょう。(下記グラフを参照)

株式会社ユーグレナのBS (貸借対照表) 5年分

次に業績面を見ていきます。 先月発表した、平成27年9月期 第3四半期決算では、ヘルスケア事業が広告宣伝費の効率的な投入と様々なコスト削減が功を奏したという点と、エネルギー・環境事業での研究開発も助成金収入により大幅に業績が改善されました。 それにより、売上高、各々の利益も倍以上の大幅な上方修正でした。 ようやく広告宣伝効果が結果に表れ始めた証拠だと自分は考えています。

何よりも、これから先も安定して利益を出せるようにしつつ、この企業が目指すべきビジョンをいかに実現していけるのかが今後の課題になってくるかと思います。

補足として、株価のことを言えば、昨今の荒い市場の動きにもより、ブレ幅も大きくなる事は考えられます。PBR、PERなどの指標から見れば割高すぎるところはありまして、昨年末に東証一部に鞍替えしたとはいうものの、未だ新興市場系の荒い動きをしているところもありますが、逆に言えばそれをチャンスと捉え、大きく下げたところでの投資を検討されるのも一つの手ではないでしょうか。

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    toom300 | 2015-09-08 | 個人投資家 | 0コメント
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