調剤薬局の再編が進む中、M&Aによる成長余地大
M&Aにより全国展開。今後は西日本を拡充が課題
調剤薬局チェーンとして本邦最大手。化粧品・日用品等の物販事業(ドラッグストア)を兼営。調剤薬局はアインファーマシーズを中核にアインメディオ、ダイチク、あさひ調剤、他連結子会社30社、ジェネリック医薬品卸ホールセールスターズ、医療コンサルティング会社メディウェル等子会社38社、関連会社1社により構成。15/4期末のグループ調剤薬局数は754店(14/4期末比138店増)、ドラッグストアは56店(同3店減)。売上構成は医薬事業約9割、物販事業約1割。 北海道(札幌)発祥の企業であるがM&Aにより全国展開、本邦トップクラスの調剤薬局チェーンに浮上。医薬事業は大病院の門前薬局を中心に展開するが、中・小型薬局あるいは医療モールなどにも進出。店舗網は北海道および東日本に偏るため今後西日本を拡充することが課題。他社に先駆けジェネリック医薬品に注力しているのも特徴。化粧品・日用品などの物販事業はセブン&アイ・ホールディングス(3382)と業務提携。
店舗網拡大によりトップラインを確保
当社の成長戦略は店舗網拡大によるトップラインの確保。門前薬局の出店、医療モールへの進出、M&Aにより拡大を持続しているが、最近はとりわけM&Aがその中核を担う。15/4期は2桁増収増益を確保、16/4期もその実勢を引継ぐ見込み。 同社のM&A戦略は堅実であり、のれんの償却等による負担はそれ程大きくない。中長期的に調剤薬局の再編成が予想される中、後発医薬品の使用、調剤自動化などの業務効率化が進む同社は成長余地大と考える。投資評価は「アウトパフォーム」を継続。