冷凍車が頗る好調、会社上期計画超過達成を見込む
冷凍車はコンビニエンスストア向けなどを中心に高いシェアを誇る
1935年設立。自動車用プレス部品を主力とするプレス関連製品事業(売上構成6割強)と冷凍車を中心とする定温物流関連事業(約3割)が柱。プレス部品の主要顧客は日産自動車(7201)、トヨタ自動車(7203)、ホンダ(7267)などの日系完成車メーカー。一方、冷凍車は冷凍装置とコンテナの一貫生産に強みを持ち国内シェアは3割台後半を占める。海外拠点は米国のみであったが中国、メキシコ,タイに新工場を建設するなど海外強化を加速する。 塑性(プレス)加工技術の追求と金型製造における独自ノウハウ蓄積をベースに取引先のニーズである高品質・量産に応えることで自動車プレス部品メーカーとして成長を遂げてきた。独立系の強みを活かし自由な発想で部品の企画設計をし、ハイテン材(高張力鋼板)による自動車ボディー骨格部品の製品化などにいち早く取り組みハイテン材加工のトップメーカーとして高い評価を得ている。自動車ボディ軽量化ニーズの高まりから更なる超高強度材料を適用した高強度・軽量化製品の開発に注力する。また、冷凍車はコンビニエンスストア向けなどを中心に小型・中型クラスで高いシェアを誇る。
先行費用が嵩む中で業績は堅調、「買い」を継続
16/3期1Q(4-6月)は2桁営業増益で順調に発進。TIWは冷凍車の想定以上の好調から上期会社営業利益計画超過達成を予想。今期は引き続きプレス関連製品で将来への費用先行が重い中で会社計画を上回り優に前期並みの営業利益を確保する公算が高まっており、中間時点で小幅ながら通期計画上方修正の可能性があることなどに加え、17/3期以降はプレスでの大型投資一段落と旺盛な受注、商品力による冷 凍車好調持続などにより増益基調が想定されるとの見方に変 化 が な い こ と 、 な ど を 踏 ま え る と 16/3 期 TIW 予 想ROE8.95%に対し実績PBR1.09倍の株価には割安感が強い。