独立系機械専門商社マルカキカイのビジネスモデル
早くより海外展開を開始、世界4極で特徴のあるビジネススタイルを確立
1946年設立。独立系の機械専門商社である。売上構成(14/11期)約82%の産業機械部門と約18%の建設機械部門、その他からなる。産業機械部門では生産現場の物づくりに欠かすことのできない機械を販売。国内有力メーカーの工作機械、鍛圧機械、射出成形機、ロボット・軸受・油圧、などを取扱う。一方で、建設機械部門では都市のインフラ整備に欠かすことのできない機械を販売・レンタルしている。建設用クレーン、中古機械、などが主な取扱い製品。 早くより海外展開を開始し海外売上高は約6割に上る。販売先業種では自動車関連が多い。直販方式に強み。提案型システム営業に注力し、主力の産業機械では省力化省人化の工場システムを提案、素材の粗加工から完成品の搬送まで生産ライン一括受注を目指す。また、日本・中国・東南アジアでは日系企業、米国では米系企業を主な販売先とし、世界4極で特徴のあるビジネススタイルを確立。なお、国内に加え、米州9か所、中国4か所、東南アジア・インド7か所と海外成長地域に営業拠点20を配置しグローバルなサービス体制を整備。14/11期からの3カ年中期経営計画では海外売上高比率の一段の引き上げ、部品、消耗品、サービス売上拡大などにより最終年度に売上高650億円、営業利益35億円を目指す。
指標面に依然割安感が強い
15日、15/11期上期(12-5月)決算説明会を開催。 1) DMG森精機(6141)製品の取り扱い取り止めにも関わらず他メーカーへの入れ替えが着実に進み主要米州販売が堅調、 2)新ビジネスであるタイからの自動車部品輸出が軌道にのった、などが確認できたことがポジティブ。加えて、通期で2桁営業増益、純利益で過去最高更新が見込めること、 3)強固な財務、 などの点を踏まえると、15/11期TIW予想ROE9.57%に対し実績PBR1.02倍の株価には割安感が強いと考える。 今後の成長性からPER12倍程度の株価は十分妥当なレベルと考え、従来からの2,400円を当面の目標株価とする。
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