良好な金融環境を背景に業績急拡大が続こう
高い資産回転率とノンアセットビジネスの拡大
旧社名アセット・マネジャーズ・ホールディングス。2008年にいちごアセットトラスト(現いちごトラスト)が第三者割当増資の引受けなどにより経営参画し、2010年9月に現社名に商号変更。ケネディクス(4321)と並ぶ不動産流動化の代表企業。中規模オフィス・商業ビルのバリューアップを得意とする。ノンアセットビジネスはシングルスポンサーを務めるいちご不動産投資法人(8975)を軸に展開。不動産の類似事業としてクリーンエネルギー事業(メガソーラー)に展開。 良好な金融環境を背景に2013年初頃から自己勘定投資を再び積極化。賃貸収入や、AMフィー、PM・BMフィー、メガソーラーの売電収入などの安定収益で固定販管費と支払金利を賄う体制を維持しながら、キャピタルゲイン獲得による収益拡大を目指している。20~50億円程度の中規模オフィス、商業ビルのバリューアップのノウハウが豊富で、キャップレートの低下に依存せず、キャピタルゲインを確保できる強みがある。収益性の低い私募ファンドの運営は縮小し、ノンアセットビジネスはいちご不動産投資法人を軸に展開する方針。高い資産回転率やノンアセットビジネスの拡大により、16/2期以降のROE15%以上を目標にしている。
投資評価「買い」でカバレッジ開始
不動産流動化の代表的な銘柄。良好な金融環境を背景に自己勘定投資を積極化し、アセットの積み増しなどにより安定収益の拡大を図りつつ、資産回転率を高めキャピタルゲインを拡大させ、業績の急拡大が続いている。新規事業のクリーンエネルギー事業は約100メガワットの開発に目処。系統連系の問題の直接の影響はなく2月から単月営業黒字化。将来、開設が予定されている東証インフラファンドに上場させれば、一気に多額の売却益が計上される可能性もある。16/2期TIW予想EV/EBITDA倍率は18.9倍。成長性の高さからみて割安感がある。目標株価はEV/EBITDA倍率25倍に相当する427円とする。
アナリストが書いた詳しいレポートはこちら*有料会員の方はご覧いただけます。