雑貨事業を営むトランザクションについて
海外市場の模索
「雑貨にファッションのトレンドを取り入れる」というコンセプトの下に、1987年に設立した。 顧客から注文を受けた雑貨製品の企画・製造、顧客への直接販売を行うことを事業目的にしている。 (株)トランス、(株)トレードワークス、(株)クラフトワーク、(株)T3デザイン、Trade Works Asis Limited、上海多来多貿易有限公司のグループ会社である。 企画・デザインから製造(委託)・品質・販売まで一貫した事業展開を行っている。2010年10月にJASDAQ上場、13年3月に東証2部に、15年3月に1部に指定替えした。
自前の工場、店舗を持たない移動型ファブレス、店舗レスをビジネスモデルとして事業を展 開しており、オリジナル製品のほぼ100%を海外で生産している。 現在海外は中国、台湾、インド、ベトナム、バングラデシュ、パキスタン、カンボジア等で生産しており、常時100以上の協力工場が稼動し、バックアップ工場等を含め250以上の工場が累積で登録されてい る。 国内だけではなく、海外を消費市場として模索しており、中国や欧米諸国での販売体制の構築を目指している。
株式分割と増配を発表
4月27日に同社は、株式分割ならびに15/8期の配当予想の修正を発表した。 株式分割は7月31日を基準日として、1株を2株に分割する。また、従来は期末配当を1株15.0円としてい たが、分割後の1株に対して9.0円(普通配当7.5円、1部上場記念配当1.5円)とする。これにより配当性向は会社予想EPSに対して23.0%となる。 現状20%の配当性向を中期計画においては上昇させる方針を示しており、業績に連動して継続的な増配が期待できる。 また、2月末と8月末の年2回、自社製品による株主優待を行っている。現行は、100株以上500株未満の株主に対して3,000円相当1セット、500株以上1000株未満の株主に対して3,000円相当2セット、1000株以上の株主に対して3,000円相当3セットとなっている。分割に伴い、株主優待制度の対象株数(分割後)をそれぞれ2倍に引き上げるが、現行とは優待規模は変わらない。
以上をふまえると、投資価値は十分にあると言えるだろう。
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