インフレが起きても、なお根強い100均一の勝ち組、セリア
直近のニュースで、延長コードの発火問題が取りざたされていますが、それでもあえてこの銘柄を取り上げたいと思います。
題名にもあるように、ここは100円均一の店舗を展開しているジャスダック上場の企業です。東海地区を基盤とし、岐阜県の大垣市にある地方企業でありますので東海地区に住んでいない方には?と思うかも知れませんが、結構全国展開も行っておりますので東海限定というわけではありません。
店内を一度入ったことがある方は気づくかも知れませんが、とても明るくポップなイメージで、女性目線から作られた感じがあり、とても清潔感があります。
次に、業績面を見ていきましょう。 下記のグラフ(P/L)を見て頂ければ一目瞭然ですが、業績は素晴らしいほどに右肩上がりです。 増税後の影響が一巡したこともあり、復調気味で最高益を更新中です。また、株主還元として増配中でもあります。
次に、競合他社との比較です。併せてB/Sのグラフもご覧ください。(値は作成時)
セリア PER:32.31、PBR:6.9、ROE:22.2%、ROA:13.1、自己資本比率:66.9%、外国人持ち株比率:23.3%
キャンドゥ(2698) PER:37.92、PBR:2.33、ROE:7.1%、ROA:2.6%、自己資本比率:38.3%、外国人持ち株比率:3.3%
以上のようになっています。
現状の株価に関して言えば割高感はありますが、ROE,ROAともに高い数値です。更には、自己資本比率と外国人持ち株比率もとても高い数値です。 自己資本比率が高く、ROE・ROAが高いということは、財政状態が良く、資本効率も高い好循環な優良企業です。
物価上昇に伴い、デフレ時に好調だった100円均一もインフレと共に、淘汰されていくのだろうかという懸念もありましたが、それもなんのそのという数字を出してきています。
やはり、常に消費者目線での店舗づくりと100円という価格で提供できる商品づくりに着目し企業努力をしてきている証ではないかと感じます。
今後、物価が上昇していったとしても100円均一が200円均一になる可能性というもの「無きにしも非ず」ですが、それでも100円で大方の生活用品揃うのは消費者にとってはありがたいことに変わりはありませんし、この企業の成長はまだまだ続くと見ています。