マクドナルド・モスバーガーの財務3番勝負
なにかと話題にあがるハンバーガー企業で財務3番勝負
マクドナルドの業績が低迷していく一方で、成長していくモスその財務面をわかりやすく見てみた。
まずは売上高と営業利益、純利益の推移を見てみる。
圧倒的な比較内容であった。筆者はマクドナルドと縁があるので、非常に寂しい図となってしまっている、まさに華厳の滝。
マクドナルドに注目が集まってしまいがちだが、モスも純利益は落ち込みがちなのである。
(赤:マクドナルド、青:モス)
バーガーの具材は定量で変わらず、財務体質は年々変容
つぎにマクドナルドのバランスシートをみてみよう。
2011年までに稼いだキャッシュを年々消化してきているのがおわかりになるだろうか。
キャッシュリッチであった財務体質が変貌している。
一方のモスをみてみよう。
バランスシートの大きな変容もなく、安定した成長が伺える。
力の入れどころが如実に現れる経営指標
最後に、経営指標をみていこう。
大きな違いが表れるのは、原価率と販管費率である。
原価率は、マクドナルドのほうがモスより約20%ほど高い。
販管費率は、モスの方が30%高い。
この数字から読み取れるのは、どちらがサービスに力をいれているかである。 具体的な内容については、モスとマクドナルドに足を運んでいただきたい。 (赤:マクドナルド、青:モス)
最後に、筆者としてはマクドナルドの人材育成力に関しては非常に評価している。 アルバイトに対しての体系化された知識の教育、実践に対するフィードバック等で、マクドナルドに対するロイヤリティのある社員が働いていることが多いのは事実である。
この苦境を乗り越えて欲しいと思うばかりである。